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Arena Condition

AM 10:45 November 19, '09 (Thursday)

 今にも雨が降りそうな曇り空です。

 でもこのまま今日は曇りのままで、雨は降らないらしいです。

 そして明日は晴れるようです。

 「バランシング」

 馬に乗ったり扱ったりする上で一番困ることは、馬がパニックになってしまうことだ。そのパニックになる一番の要因は、アンバランスだ。

 人間も馬もそのことについては同じで、物理的にも精神的にもアンバランスになると、パニックに陥りやすくなるものだ。

 パニックになることは極めて危険なことで、意識的行動ができなくなるばかりではなく、通常なら当たり前のように、危険性を避けるようなことができなくなってしまうのだ。

 特に人が馬に乗って、馬をコントロールしようとするときに、馬が簡単にパニックになってしまうようなことがあれば、なす術を失う。

 こんなことにならないように、態とアンバランスを馬に体験させて、パニック状態をこのホルターブレーキングの時に体験をさせて、安易にパニックにならないように訓練する必要があるのだ。
 また、馬にとって日常的なケアとして削蹄や裏掘りなどの爪の手入れがあるが、その為に必ず馬は肢を上げることを強要されて、3本肢でバランスと取らなくてはならないし、肢に触れられることも許容しなければならない。
 このためにこのトレーニングが必要なのである。

 先ず前肢のパスターン(繋ぎ)へロープをかけて、馬の斜め前方に立ってゆっくりとそのロープを引く。
 馬はロープを引かれると、肢を上げたり蹴ったりと抵抗をします。このときハンドラーは、ロープを持つ手に意識を集中して、馬が肢を引き戻すときにプレッシャーがかかり、肢を前へ出したときにロープが緩むようにする。
 そうこうしているうちに、馬がプレッシャーに対して譲って、引っ張ったロープの方へ一歩踏み出して、その踏み出した肢へ体重をのせる。
 一歩踏み出し時にパニックが起きやすく、その引っ張り合いの時ハンドラーが結果を急ぐことなく、馬が自らの肢を引き戻そうとしたときにプレッシャーが高まり、一歩踏み出そうとしたときにプレッシャーから解放されるという一貫した繰り返しがあれば、馬はパニックになりそうになりながらも必死になって、プレッシャーから解放される法則を探して、やがて見つけパニックにならなくなる。
 ハンドラーは、引っ張っている肢ばかりに注意を向けるのではなくて、4肢全部特に後肢の動きに気をつけて、後肢が動いたら一旦リリースして、もう一度プレッシャーをかけ直すようにすれば、馬はその法則を見つけるのに冷静な精神状態をキープできる。

 このトレーニングを4肢全部に対して行う。

 後肢の場合は、馬の後方にハンドラーが立って行う。
 
 大抵の馬は、後肢の時に大きな抵抗を見せる。
 後肢を後方へ引っ張ると、馬はキックをする。このとき前肢と同じように、ロープを馬の肢が後方へキックしたときに緩み、前に引き戻そうとしたときにロープが張ってプレッシャーが高まるようにして、馬がロープを引っ張った後方へと一歩後退して、その肢へ体重を乗せたときに、ロープをリリースすることは勿論、ゆっくりと馬のヒップへ近づいて、ヒップを軽く撫でてあげるようにして、何を馬がすればプレッシャーから解放されるのかを分かりやすくする。

 こうしてロープで馬の肢を引っ張って、その引っ張られた肢を、その引っ張られた方へと肢を踏み出すことを、馬が緊張することなく当たり前のように反応するところまでやることが肝心だ。緊張をしながら反応している段階で、このトレーニングを止めてしまえば、馬はますます緊張が高まってしまって、却ってパニックになりやすくなる。

 このトレーニングの成果を見る為に、裏掘りするように肢上げをしてみる。
 馬にとって初めて肢上げをするので、このトレーニングをしたことによって、上げるのは難なくするはずだが、直ぐに肢を下ろそうとする。その時、頑張って肢を下ろそうとするのと闘おうとしないこともまた大切なことだ。何故なら馬は、この段階ではまだバランスを取るのが上手ではないので、アンバランスになるので肢を下ろそうとするのに、それをハンドラーが無理矢理拒もうとすれば、馬のメンタルに抵抗心を生まれさせてしまう原因になるのだ。だから、馬が肢を下ろそうとすれば、そのまま下ろさせてやることだ。そしてまた上げる。するとまた下ろそうとする。何回かする内に馬は、じっと肢を下ろさずにいるようになる。

 「ホルターブレーキングの仕上げ」

 ホルターブーレキングの仕上げは、馬の頭を下げることだ。
 
 頭を下げるという意味は、相手に対して恭順の意を表すということであり、委ねる気持ちを現すということだ。

 先ず、馬の左肩の少し前方に接するように立つ。
 そして馬によって多少違う場合があるが鬣に触って徐々に馬の項に向かって右手を進める。一方左手を額や目を包むように撫でる。
 馬が穏やかな態度を維持していれば、右手で馬の耳の直ぐ後ろから首にかけてどの部分をスクィーズすれば、馬が反応を起こすかを探るようにしながら、マッサージとか指圧とかするような感じで、スクィーズする。左手で額を撫でながら下へとプレッシャーをかける。
 
 このとき右手は、馬の項の腱を指でその緊張を解すようにすると同時に、馬自身が力を抜き始めるのを見つけるようにしてリリースする。
 馬が頭を下げることは勿論目的だが、この作業を始めたら必ず馬が項へ手を乗せただけで、微塵も抵抗なく頭を下げるところまでしなくてはならない。もし途中で止めたりすれば、抵抗が倍増して頭を下げるどころか、項に触ることを許さなくなってしまう畏れもあるくらいだ。

 ホルターブレーキングは、馬にとって何もかも初めてを体験することで、それまで従順や反抗などという精神的なことやフィジカル的拘束を受けいれるという、未体験ゾーンへ足を踏み入れるような体験だ。
 それは、メンタル的にもフィジカル的にもそのリレーションにおいての座標軸や既定値や基準というようなものを作っていると考えることができる。
 
 概念として、それまで善と悪、プラスとマイナス、前と後ろ、左と右、従と反、というようなものがなくて、あるのは緊張と緩和という極めてシンプルで、その生命体の維持増進のためにメンタルもフィジカルも反応するということだ。
 それを一つの方向性を一貫してプレッシャーとリリースを繰り返すことによって、一つ一つ左と右、前と後ろというフィジカル的運動と従と反やプラスとマイナスや善と悪というメンタルの概念を、表裏一体として関連づける作業の始まりが、ホルターブレーキングだということができる。

 一番重要だと思うことは、ホルターブレーキングは、必ず人が馬に乗って、馬をコントロールするということに繋がらなければ意味がないということだ。勿論乗用馬だけのためだけに、このホルターブレーキングが通用する分けではない。
 しかし,ホルターブレーキングが、何故 人が馬に乗ったときのことを想定しなければならいかは、単なるサーカスや見せ物や人の自慢の為に利用されるだけになってしまって、人の自己満足の為になってしまう恐れがあるからだ。
 馬にとって、生きていく為の法則を学び、安堵を自ら探す知恵を備えるとい事に繋がることが重要だからなのだ。

 ホルターブレーキングは、人馬が共に接していく為に、馬が学ばなければならないことを訓練するものであり、そしてまた人がより馬のことを深く知ることにも繋がることなのだ。

 臭い言い方をすれば、ホルターブレーキングがは、人と馬が共に安堵を見つけるための訓練だということだ。
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