Arena Condition
AM 9:40 Temperature 13℃ Humidity 32% 晴れ April 10,'17(Monday)
今朝は、日差しがあり少々風があり乾燥気味です。
馬場は、不良コンディションですが、明日は一日中雨が降ってしまうそうです。
今月のホースマンズコラムは、フィールの養成ですが、フィールは、馬の抵抗や従順をレインハンドやシートや脚で感じる接触の感覚です。
プレッシャーをかけているときは勿論のこと、かけていないときにも馬の状態を感覚的に捉えていなくてはなりません。
つまり、ライダーが行動をしていないときはないということであり、プレッシャーをかけているときもかけていないときも、意図的にこれを行っているということですので、当然馬の状態を把握しなくてはなりません。
そこで、ライダーは、馬の抵抗や従順を好ましいのか好ましくないのかを、レインハンドやシートや脚での接触感で捉えます。
好ましいのか好ましくないのかを感じるとは、ライダーの感情という太鼓の皮の振動なのです。皮がぴんと張っていれば振動は強くなるし、張りが弱ければ鈍い振動しかありません。
皮の振動は、強くバチを叩くかどうかと皮の張りで決まります。
ライダーの皮の張りは、ライダーの感情(Emotion)であり、その発露として意図がはっきりしているか強く持っているかということや、何となくであったりあまり意図していなかったりするように、感情の持ちようで意図が決定し、つまり意図の有り様が、太鼓の皮の張りようが決まってしまうということです。
意図とは感情の表れとしてあるもので、願望として予め持つ場合と、接触感を捉えたときにむらむらと発生する場合もあるのです。
現代人は、抵抗や従順を接触感で捉えたとき、理性を以て判断すると思っていて、つまりその抵抗や従順は正しいのか間違っているのかを判断すると思い込んでいるが、これ間違いなのです。
接触感を正否ではなくて、感情的に好ましいかそうでないかを判断し、好ましいのであれはこれを増幅や維持するために、そうでないのであれば好ましくするために、理性を以て考察しなくてはならないのです。
こうすることによって、ことをなし遂げた暁に満足するのです。しかし、もし抵抗や従順を理性で判断すれば、これを正しく導いたとしても、決して満足することができる明日は来ないのです。